福を招く笑顔♪
ご無沙汰しています。
そして、今更ながらではございますが、
あけましておめでとうございます。
年を追うごとに、新年最初の更新が遅くなってしまっていますが、
本年も宜しくお願いします。
昨年末から今年にかけては例年以上に忙しく、本当に参りました。
景気が良い忙しさなら勢いで乗り切れますが、
モノが売れず、後追い対策の連続は精神的にもきついものがありました。
わが国は今、米国のサブプライムローン問題に端を発した、
100年に1度?と称される経済危機の真っ直中。
金融・不動産業界は勿論の事、自動車や家電といった実体経済の主役である製造業も、
折からの円高にも打たれて、急速な業績悪化をたどっています。
おそらくは、各企業の決算が出揃う今春には不況の第1次の底がやって来ます。
そして、その後も第2・第3の底が相次いで待ち構えていると思われ、
現時点では、その時期と底の深さは全く見当がつきません。
私が従事する流通業界もこの年末年始商戦は「みぞゆう」の大不振。
想像の範囲を遥かに超えた悪さで、全くモノが売れません。
言うまでもなく、個人消費は心理に大きく左右されます。
とりわけ、モノやサービスが既に十分に行き渡り、
尚且つ少子高齢化の進んだ日本のような成熟消費社会ではその傾向は強まるばかり。
従って、今回のような株安などによる逆資産効果がもたらす心理的悪影響は、
かつて無いほど甚大なものとなっています。
小売・流通業は、この10数年で明らかにオーバーストアとなりました。
平成3~19年(1991~2007)の商業統計を比べてみますと、
この期間で小売業の店舗面積は約1.5倍に膨れあがっています。
しかしながら、同期間の販売額は逆に5%弱のマイナス成長。
甘い需要予測に基づいた商業施設の量産によって、
流通業界は今回の不況を待たずして、既に不毛な消耗戦に突入していました。
こうした「過剰」は、間違いなく社会から「調整」されます。
今後も、商業施設間の生き残りをかけた戦いがますます加速してゆくでしょう。
「不況」と「成熟」という二重苦的市場で勝利するには?
難問であります。
無い知恵を絞っても、事が大きすぎて対応不能。
こういう時は神頼みしかありません。
今年のお正月休みは4日間で、6~9日にかけて帰阪していたので、
今宮戎神社にお参りに行ってきました。
今宮戎神社では、毎年1月の10日には「十日えびす」の祭礼が盛大に行なわれ、
9日の「宵えびす」、11日の「のこり福」と合わせ、3日間で約100万人の参詣者が訪れるそうです。
私自身、自営業の家で育ったので、「十日えびす」前後にほぼ毎年お参りしており、
一昨年にはこのブログにも「浪速の神様」という記事を書きました。
しかし、昨年は帰阪の日程が合わずで、お参りしたのは2月になってから。
2年ぶりの「えべっさん」は不況を反映してか、
例年にも増して人出が多いように感じられました。
参詣客は、境内で配られている福笹(無料)を頂き、
それに「吉兆」と呼ばれる鯛や小判・米俵などの形をした縁起物(有料)を、
その場で福娘さんに結んで頂くのですが、商売繁盛や家内安全など、
かける願によって付ける「吉兆」の優先順位が変わります。
中には福笹がしなって折れそうなほど沢山つけておられる方も。
福娘さん達は毎年コンテスト形式で選ばれており、
今年は3000人近い応募の中から45名が選出されました。
選考基準は「健康で笑顔の美しい女性」であること。
昭和55年(1980)に始まった「福娘発表会」の様子は、
近年ではテレビ放映(ABC)もされており、
かつては「福娘に選ばれれば良縁に恵まれる」と言われていましたが、
今や女子アナウンサーや芸能界への登竜門となっています。
何といっても高い倍率を勝ち抜いて福を射止めた彼女達が、
金色の烏帽子と白い千早姿で微笑めば、財布の紐も緩もうというもの。
自分の好みの…いや福が貰えそうな福娘さんのところに並んで、
会話をしながら一つ一つ吉兆を結んで頂く…
実によく考えられたシステムで、さすが商売の神様!!
福娘さんをはじめ、境内に溢れる沢山の笑顔に癒され
家路につく頃には、「世の中なるようにしかならんわな~」と、
気分は一気に楽観ムードとなっておりました。
嘆いてみても仕方が無いので、「明けない夜はない」と考え、
前向きにやって行きたいと思います。
★今年の「えべっさん」で出会った笑顔です↓
「えびす顔」編 http://yufuki.cocolog-nifty.com/photos/egao/
「福娘」編 http://yufuki.cocolog-nifty.com/photos/hukumusume/
宜しければ、お立ち寄り下さい。
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