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2008年11月14日 (金)

紅葉の榛名山

先日(11月7日)に、榛名山に紅葉見物に行ってきました。

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榛名山は赤城山、妙義山と共に、上毛三山と称される群馬県を代表する山です。

那須火山帯に属する二重式火山で、広い裾野の外輪山を多数持つその山容は貫禄十分。

最高峰である掃部岳(1448m)をはじめ、相馬山(1411m)、水沢山(1194m)、杏ヶ岳(1292m)、
鏡台山(1079m)、天狗山(1179m)、鐘原ヶ岳(1225m)、音羽山(1015m)、鷹巣山(956m)、
氷室山(1240m)、三ツ峰山(1315m)、臥牛山(1232m)、烏帽子ヶ岳(1363m)、鬢櫛山(1350m)、
天目山(1303m)、吾妻山(831m)、蛇ヶ岳(1229m)、二ツ岳(1343m)など、
外輪の峰々が中央に位置する榛名富士(1391m)と榛名湖を取り囲んでいます。

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【紅葉の榛名富士①】

火山噴火予知連絡会は平成15年(2003)に、
「概ね過去1万年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動がある火山」として、
Aランク(13山)・Bランク(36山)・Cランク(36山)・ランク外(23山)の合計108山を指定しましたが、
榛名山はその中ではランクB。

火山活動の活発さから言えば、今も噴煙を上げる桜島や阿蘇山などのAランク13山に次ぐ、
二番目のランクとなっています。

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【紅葉の榛名富士②】

しかしながら、榛名山最後に噴火したのは1400年以上前。
外輪山の二ツ岳が、5世紀末~6世紀中にかけて大噴火を起こしました。

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【紅葉の榛名富士③】

最初の噴火口は現在の伊香保温泉街のすぐ上あたりで、
この噴火では大規模な熱雲が発生し、吾妻川~子持山麓付近までを焼き尽くしたそうです。

その20~30年後には、最初の噴火口の南西隣に火口がもうひとつ開いて、軽石を空高く噴き上げました。
南西の風に吹かれて、遠く仙台まで達した事が確認されているそうです。

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【烏帽子ヶ岳】

現在の渋川市周辺では、この噴火で埋まった集落の遺構、黒井峯遺跡や中筋遺跡などが発見されており、
当時の人々の生活や火山災害を今に伝える貴重な資料として研究が進められています。

噴火により瞬時に埋没したため、竪穴住居・平地建物・畑・垣根・祭祀など、
古墳時代後期の集落遺構がほぼ完全な形で保存されていたことから、
これらの遺跡は「日本のポンペイ」と呼ばれています。

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【湖畔の休息】

最初の噴火で熱雲が焼き尽くした土地の上に、現在は30万もの人々が生活を営んでいると思うと、
榛名山が再び、目覚めないように祈るばかりです。

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【群馬県立榛名公園碑】

外輪山の内側には中央火口丘の榛名富士とカルデラ湖である榛名湖があり、
この一帯は群馬県立榛名公園として、公園整備されています。

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【わかさぎ釣り】

榛名湖は、群馬県下屈指のアウトドアレジャースポット。
夏にはキャンプやバスフィッシィング、花火大会、
湖面が凍結する冬には、ワカサギ釣りやスケートなどが楽しめます。

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【ススキ①】

また、榛名湖はあの「湖畔の宿」のモデルとなった湖としても知られています。

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【ススキ②】

山の寂しい湖に ひとり来たのも 悲しい心♪

昭和15年(1940)に発表され、一世を風靡した名曲「湖畔の宿」。

作詞は佐藤惣之助、作曲は服部良一。
そして、歌うは松竹のスター高峰三枝子。

気品のある美しいメロディーは、今なお聴く人の胸に響きます。

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【湖畔の紅葉①】

昭和15年といえば、戦争真っ直中の時代。

ラジオからは戦意高揚をねらった軍国歌謡がさかんに流されており、
そんな中で発表された「湖畔の宿」は、感傷的な歌詞やメロディーが戦時下には相応しくないと、
当局から発売禁止の処分を受けてしまいます。

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【湖畔の紅葉②】

その後、高峰三枝子は前線にいる兵隊の慰問のため、度々中国大陸を訪れることになりますが、
前線の兵士達は国内では発売禁止の「湖畔の宿」をおおっぴらに歌い、
また彼女自身にも多くのリクエストがあったといいます。

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【湖畔の紅葉③】

こうして、戦中~戦後も歌い継がれてることとなった「湖畔の宿」ですが、
今度は「この湖ってどこなの?」というモデル探しが始まりました 。

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【湖畔の紅葉④】

諏訪湖?山中湖?など、色々な説がある中、ついに真相が判明。

榛名湖畔で旅館「湖畔亭」を営む門倉博さんが、
かつての従業員から佐藤惣之助の手紙を託されていることが判り、
そこには「湖畔の宿は全く榛名湖のことであるが、あの中のことは全く夢だよ。」とありました。

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【夕焼けに染まる榛名山:高崎市内より望む】

平成元年(1989)には「湖畔の宿記念公園」がオープン、人が近づくとセンサーが感知し、
オルゴールが作動する歌碑が立てられました。

今では榛名でも有数の名所となっており、大型バスが止められる駐車場も隣接。
ひっきりなしに訪れる観光客によって、あの美しいメロディーが何時でも湖畔に流れています。

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コメント

本当に「紅葉まっさかり!」ですね♪
心がけがいいから、最高のお天気・最高の紅葉、良かったですね♪
榛名山へはいちど行きたい行きたいと思いつつ・・・・
お金も暇もありません(泣)

投稿: きょんち | 2008年11月14日 (金) 22時10分

きょんちさん
心がけが良かったということは、
日頃の不精も報われるということかな~

きょんちさんは東へ西へと超多忙。
群馬の順番はなかなか来ないでしょうね

投稿: yufuki | 2008年11月14日 (金) 23時12分

真っ青な空と紅葉
とても綺麗ですね
関西もだんだん紅葉がきれいになってきてます
来週末が見ごろかも・・・。

投稿: のら | 2008年11月15日 (土) 22時39分

関西もやっと紅葉本番ですね。

しかし、次の帰阪は来月10日前後の予定で、
今年は紅葉のタイミングに帰れそうもありません。
久しぶりに京都方面に行きたかったのですが、残念です

投稿: yufuki | 2008年11月17日 (月) 01時42分

榛名の美しい紅葉と、いつもながらの構図の素晴らしさを堪能させて頂きました。もちろん、名解説も・・・。

投稿: kazuo | 2008年11月18日 (火) 07時59分

Kazuoさん
ご無沙汰しています。
この頃、外出すれば曇天という事が続いていたので、
久しぶりのお天気で、気持ちよく撮影が出来ました。

kazuoさんの暮らす東北ほどではないにせよ、
北関東の秋も駆け足。
紅葉したとと思えば、もう雪です。

投稿: yufuki | 2008年11月21日 (金) 20時41分

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