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2007年5月19日 (土)

眠らない港

一昨日の晩より、激しい食あたりに見舞われ、著しい体調不良に陥ってしまいました。
嘔吐と下痢の繰り返しで、すっからかんに干からび、現在も完調ではありません。
岡山に来て以来、健康には留意していたつもりでしたが、食あたりとは思わぬ落とし穴。
単身赴任の寂しさが身に沁みました。

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本日は、岡山の港めぐり第2弾、玉野市にある宇野港の巻です。
5月7日に紹介した倉敷市の水島港が貨物の玄関口とするならば、この宇野港は旅客の玄関口。
この日は短時間の撮影でしたが、その間にも大型のフェリーが引きもきらずに出入りしていました。

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【宇野港:四国フェリー埠頭】

現在の宇野港の原型は明治39年(1906)、
岡山県が港湾の修築工事と共に、鉄道(現JR宇野線)の施設工事を開始した事に始まります。
港湾修築が竣工した明治42年(1909)には、宇野~高松間の連絡船航路が開かれ、
本州と四国を結ぶ海上交通の要衝として、繁栄の基礎が築かれました。

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【帰港】

昭和5年(1930)には、当時岡山県唯-の外貿商港として開港指定を受け、
昭和7年(1932)、第二期修築工事が開始され、その港湾区域を拡大。
戦後の昭和26年には、水島港よりも一足早く重要港湾に指定されました。
更に昭和35年には隣接の日比港を併合し、港湾区域をさらに拡張しました。
近年では、瀬戸大橋の架橋に伴う港湾機能の再編に対応するため、
宇野港再開発が行なわれており、その一環として昭和58年(1983)から隣接の田井地区において、
内外貿易用の公共ふ頭の建設が始まり、平成8年(1996)に完成を見ました。

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【田井地区:釣り人たち】

昭和63年(1988)には瀬戸大橋が開通。
それに続く宇高連絡船の廃止、JR宇野線の支線化などに伴い、
宇野港の位置づけは、大きな変化を余儀なくされました。
しかし、そのようなマイナス環境の中ではありますが、
高松をはじめとする周辺観光地と、倉敷~岡山を結ぶ人流港として、
宇野港が現在でも、海上交通の要衝である事には変わりはありません。

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【乗船】

1日に宇野港から出航するフェリーは、高松行きをはじめ、
小豆島行きや直島行き等、5社7航路合わせて123便。
1時間に5~6便のフェリーが24時間行き交い、
年間の乗降客数は平成13年(2001)の資料では約110万人に上ります。

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【出航】

しかし、前述のような交通体系の変化や、玉野市の基幹産業である造船業の停滞などにより、
港の周辺の町は衰退の一途をたどっており、隣接商店街の顧客も市外に流出、
往時の様な活気は失われてしまいました。

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【宇野「港」銀座商店街】

宇野港周辺にもう一度に賑わいを取り戻す為、玉野市は港を市の中心と位置づけ、
フェリーが行き交う『景観』を活用した「みなとまちづくり」を進めています。
平成6年(1994)から「ポルタ・デ・UNO~24時間眠らない港」をキャッチフレーズに掲げ、
宇高連絡船の跡地を活用したイベントが数多く開催されている他、
平成17年(2005)中には、新たな大型旅客船埠頭が完成する予定です。

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【高松へ】

残念な事に、豊富な港湾施設を活用し、観光拠点として賑わいのある町づくりを進めるという市の狙いは、
現状のところ成果が上がっているとは言い難く、この日も相変わらずの沈滞ムード。

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【作業船】

港湾施設自体は美しく生まれ変わり、ハードは整いつつありますが、
肝心の町の中身、コンテンツは何も変わっていません。
このままでは、日本中で見られる「潤ったのは土木関係者だけ」というオチなってしまいます。

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コメント

体調を崩されたとか、私も10年間単身赴任しておりましたので、こんな時の心細さがよく分かります。お大事になさってください。

投稿: kazuo | 2007年5月21日 (月) 08時29分

kazuoさん
お気使い頂き、有難うございます。

最近、体が弱ると、気持ちが極端に弱ってしまいます。
やはり、それなりに年をとったということでしょうか。

投稿: yufuki | 2007年5月21日 (月) 23時00分

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