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2007年3月26日 (月)

陸続きの島

本日は、岡山県南西部のにある浅口市に行ってきました。
浅口市は平成18年(2006)3月21日に、金光町・鴨方町・寄島町の3町合併で誕生した新しい市で、
岡山県人でも、まだなじみが薄い、生まれたばかりの自治体です。

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【三郎島:南・四国側】

浅口市を訪れたお目当ては、寄島町の沖合いにある三郎島。
島といっても陸続きの島で、車で渡ることができます。
昭和58年(1983)に岡山県の農業干拓事業で、三郎島は本土と繋がってしまいました。
三郎島と本土の間にできた「寄島干拓地」は、現在では当初の農地拡張という目的が変更され、
商工業、教育・ポーツなど、幅広く地域振興に役立つ用途であれば利用が可能となっています。

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【三郎島:北・本土側】

しかしながら、現時点では有効に利用されているとは言いがたく、
私立高校の大きなグランドと町が造った公共施設や公園がパラパラあるだけ。
何のための干拓事業だったのか、計画として妥当であったのかは疑問です。
もっとも、多大な税金を使うこと自体が目的であったならば、納得の結果ですが。

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【東展望所付近よりの眺め】

陸続きになってしまった三郎島ですが、島自体は非常に美しい景勝地で、
全体が瀬戸内海国立公園に指定されています。

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【南海岸1】

島の南側には、北側の無残な状況とは異なり、
瀬戸内海ではほとんど見られなくなった自然海岸が残っています。

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【南側海岸2】

約1kmに渡って続く砂浜は、1人につき600円でキャンプ場としての利用も可能。
夏には海水浴や釣りを楽しむ人で賑わいます。

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【南側砂浜キャンプ場】

三郎島の沖には「三つ山」と呼ばれる小島があり、「寄島園地」のシンボルとされています。
高さ10m程の三つの小島が、互いに約6mの間隔をおいて規則正しく並んでいます。
干潮時には陸続きとなり、三郎島から歩いて渡れるそうです。

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【三つ山】

ひょうたん型の島には、標高100m前後の小山が二つ東西に並んでおり、そこからの眺めは絶景。
「寄島園地」として岡山県が公園整備しているので、道も歩きやすくのんびり散歩するにはぴったりの場所です。

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【西展望所付近よりの眺望】

桜の木が多く、犬の散歩の小母さんによると満開時には島全体がピンクになる程だそうです。

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【犬の散歩の小母さん】

この日は岡山にも桜の開花宣言が出された日でしたが、此処の木の殆どは未だ蕾。
4月上旬にもう一度来たいと思います。

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【桜・蕾】

三郎島の真向かいには、「寄島富士」と呼ばれる青佐山(標高249m)が聳えており、
その東中腹には、文久3年(1863)に鴨方藩が海防のために築いた台場跡があります。
幕末、攘夷論の隆盛に伴い、時の藩主池田政も海防の必要性を認め、
奉行岡本甚等に命じて外国軍艦の来襲に備え、沿岸各地に砲台を造らせました。
その一つが、青佐山のお台場です。
この台場からの砲弾は、試射の際の記録によると、三郎島付近に達した程度であったそうです。
明治4年(1871)の廃藩置県とともに廃棄され、現在では砲門を備えたくぼ地のみが残されているのみ。
しかし、さすが本土防衛の拠点に選ばれただけあって、
ここからは塩飽諸島や笠岡諸島の多島美が楽しめるほか、
天気がよければ、鷲羽山から連なる瀬戸大橋がほぼ真横から展望できます。

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【青佐山お台場より三郎島を望む】

いつものように、のんびり時間を気にせず、カメラを片手にブラブラと過ごしましたが、
いまひとつ、スッキリしない気分で帰路に着きました。
岡山市内に向けて車を運転しながらも、三郎島の北側と南側のあまりの違いが引っかかり、
なんとも複雑な気分でした。
自然環境を犠牲にしなければ、一分一秒とて成り立たない私達の生活ですが、
せめて、誰かの懐が潤うだけの無駄な犠牲は止めるべきだと思います。

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