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2006年11月 3日 (金)

始まりと終わり

061103cocolog

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岡山県の最北部、鏡野町(旧・奥津町上斎原村)には、「岡山県立森林公園」という自然公園があり、

総面積334haの広大な敷地が、標高840~1,100mの中国背稜山地に広がっています。

開園は昭和50年(1975)の7月で、「明治百年記念事業」として計画・整備されました。

瀬戸内式の気候のイメージが強い岡山県ですが、

このあたりはもう裏日本型の気候で、県南部とは植物相は大きく異なります。

公園管理棟にあった案内によると、森林の大部分はブナ、ミズナラなどの落葉広葉樹ですが、

一部には県内でも珍しいカラマツ林があるほか、スギの天然林などもあります。

尾根筋には、ブナ、ミズナラの大木が茂り、山麓の一部にはマユミの大木が見事な赤い実をつけ、

また、園内にある湿原では、バイケイソウ、オタカラコウなどの水生植物が季節を追って出現するなど、

四季を通じて変化する植物の景観と眺望が、この公園の特徴となっています。

この森林公園のもう1つの特徴は、高梁川、旭川と並んで、岡山県3大河川に数えられる吉井川の源流を含んでおり、

林野庁から「水源の森100選」に選定されていることです。

平成6年(1995)に、「水源の森100選」検討委員会(座長:筒井迪夫・東大名誉教授)が、

豊かで良質な水の源泉であり、その水を仲立ちとして、森林と人との理想的な関係が作られている代表的な森として、

全国で100地区を選定しました。

水道の蛇口をひねれば出てくる水も、川の上流部に豊かな森林があってこそ。

森林の働きによって、我われの「暮らし」は成り立っています。

そしてその森林は、森林所有者はもとより、地域住民の「努力」のもとに維持され、守られてきました。

こうした水源地域への関心が、もっと高まって欲しいという願いから、「水源の森100選」が選定されたそうです。

写真は園内にある「もみじの滝」で、吉井川の最上流部にあたり、水量は多くありませんが、落差30mは県内最大の滝です。

流れ落ちる水は、限りなく透明で美しく、その水音は心に響くように澄んでいました。

しかし、先日の日記(11月1日)に児島湖の惨状として書いたように、

この美しい水が、一たび山を下り、街を通り過ぎ、海に注ぐ頃には、悲しいくらいに、汚れ濁ってしまいます※。

今日の滝の写真と、先日の児島湖の写真は始まりと終わりのひとコマです。

清らかな水が汚水に変わってしまう、その間にあるのもまた、人間の「暮らし」であります。

いま一度、「暮らし」を変える「努力」をしなければ、早晩「暮らし」自体が成り立たなくなると思うのです。

※実際は吉井川は直接、児島湖には注いでおらず、児島湾に流入しています。

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コメント

岡山県北部には美作三湯もあり、私も好きなところです。
確かに瀬戸内海沿岸とは、自然や文化が異なりますね。
石垣しか残ってませんが、津山城も好きです。満奇洞は私が行った鍾乳洞では一番綺麗な洞窟だと思います。
こういった、自然や昔ながらの文化を大切にしたいですね。

投稿: パラドックス | 2006年11月 4日 (土) 00時34分

パラドックスさん
コメント有り難うございます。

>こういった、自然や昔ながらの文化を大切にしたいですね。
 出来る範囲で、出来ることをやって行ければと思います。

投稿: yufuki | 2006年11月10日 (金) 02時54分

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