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2006年10月 1日 (日)

西の高野山

061001cocolog

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備前市吉永町の北部、兵庫県との県境に位置する八塔寺山(標高539m)の南麓に、

「八塔寺ふるさと村」という所があります。

とはいっても、正式には「八塔寺ふるさと村」という地名は存在せず、

備前市吉永町加賀美(かがみ)というのが行政上の地名です。

では、「八塔寺ふるさと村」とは何なのか?

それは、岡山県が推進してきた「ふるさと村整備事業」によって付された地区名(通称)であります。

この「ふるさと村整備事業」の始まりは意外と古く、昭和49年(1974)。

当時の長野士郎知事の肝いりで始められ、県内の優れた農村の景観を保存・復元し、

次世代に継承することを目的として、7地区の「ふるさと村」が順次指定されてゆきました。

以来、県は「ふるさと村」のある市町村に対して、集落景観の保全・修復事業、

伝統文化の保存・伝承事業、都市との交流促進事業等、様々な施策を講じてきました。

そして、昭和49年に指定された第1号地区が「八塔寺ふるさと村」です。

この八塔寺の集落の歴史は古く、約1280年前にさかのぼります。

神亀5年(728)に聖武天皇の勅願によって、

弓削道鏡が照鏡山八塔寺を建立した事がその始まりといわれています。

八塔寺とほぼ同時期に建立された、恵日山高顕寺と併せ、

建立当初は、72もの僧坊が備わる山岳仏教のメッカとして、「西の高野山」と称される程でしたが、

幾多の戦火にまみれて衰退してしまいました。

江戸時代になり、岡山藩主池田光政の時代から復興が図られ、

天台宗八塔寺と真言宗高顕寺の2寺となり、現在に至っています。

これらの寺院を中心として、檀家信徒が農林業で生計をたててきたのが八塔寺の集落です。

わずか10数戸しかない小さい集落ですが、

茅葺きの民家が点在する昔ながらの山里の風景が色濃く残っており、

それを求めて、今村昌平監督・田中好子主演の映画「黒い雨」のほか、

稲垣吾郎が金田一耕介を演じたドラマ「八つ墓村」など、数々の映画やドラマのロケが行わました。

そのおかげで、観光シーズンには結構な人出になると聞いていましたが、

この日(9月29日)は平日ということもあり、村内にあるいくつかの観光施設も閑散としていました。

人出は全くというほど無く、写真には絶好に条件。気持ちのいい天気の下、存分に撮影を楽しみました。

豊かに実った稲の穂を眺めながら、茅葺きの民家の合間を歩いていると、

遠い昔にあった長閑な時代に、タイムスリップした様な気持ちになりました。

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コメント

秋空の青・雲の白・木々の緑・彼岸花の赤・稲穂の金色
本当に綺麗ですね

映画の撮影場所になるのも納得します

投稿: のら | 2006年10月 1日 (日) 21時34分

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