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2006年9月10日 (日)

暮らしの代償

060909cocolog

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日本列島各地には上質の石灰岩が豊富に埋蔵されており、

国内で自給できる数少ない資源の1つとなっていますが、

広島県の北東部より岡山県南東部にかけてはほぼ全体が石灰岩地帯で、

「三群帯」と呼ばれる地質構造帯に属し、

日本国内でも最も純度の高い石灰岩を産出する地域の一つとしてあげられています。

先日訪れた、美しい棚田が広がる美咲町や久米南町はこの石灰岩地帯にあります。

石灰のもとをたどれば、遥か3億年前に海で生きていたサンゴなどに行きつきます。

サンゴは海中の二酸化炭素を体の中に取り込み、石灰質のカラを作ります。

これが積もり積もって大きなサンゴ礁となり、

そのサンゴ礁が地殻変動によって隆起し、やがて陸地化した後、

長い年月を経て、今日の石灰岩に生まれ変わりました。

この付近の山の頂から貝の化石が発見されていることから、

太古の昔は海であったことは容易に推測できます。

写真は、岡山市内から美咲町に向かう国道53号線沿いにある、

石灰岩の切り出し鉱山を撮ったものです。

豊かな田圃の向こうに、無残に切り取られた山を見たときは、

なんだか腹立たしいような気持ちになりました。

しかし、古来より石灰岩は、古墳や石棺、お城や土蔵の壁などに使用され、

日本人と共に時代を造り上げてきました。

そして、現代でもセメントの原料として、近代建築物にはなくてはならない物に違いいりません。

そのことを考えれば、日本人の暮らしの代償が、この山の姿なのかもしれません。

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