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2006年5月14日 (日)

大阪の空

060514cocolog

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今日の写真は、パッと見た目には一部分だけを切り取った画像のように見えるかもしれませんが、

ビル街の風景写真を丸くトリミングしたものではありません。

JRの大阪城北詰駅近くにある、中が空洞のオブジェから、上方を見上げて撮影したものです。

切り取られた空は広がりがなく、雲が多いのも手伝ってあまり良い感じがしませんね。

「ほんとの空」といえば、夫高村光太郎が妻智恵子との純愛を綴った詩集、

『智恵子抄』の中に収められている『あどけない話』という詩が思い出されます。

あどけない話 高村 光太郎

智恵子は東京に空が無いといふ、
ほんとの空が見たいといふ。
私は驚いて空を見る。
桜若葉の間に在るのは、
切っても切れない
むかしなじみのきれいな空だ。
どんよりけむる地平のぼかしは
うすもも色の朝のしめりだ。

智恵子は遠くを見ながら言ふ。
阿多多羅山の山の上に
毎日出てゐる青い空が
智恵子のほんとの空だといふ。

あどけない空の話である。 

阿多多羅山の空は、当時はほんとに美しかったんだろうなとは思います。

しかし、私にとってのほんとの空は、やはり生まれ育った大阪の空です。

それは、あまり美しい空ではありません。

特に小学校の頃は汚れていて、光化学スモッグ警報が発令されたら、

赤い旗が校庭に立てられ、それを目印に児童は教室に退避、外では遊べなくなりました。

今ではだいぶん浄化されたようですが(これでも!)、クリアな青空はそう望めません。

しかし、そんな空でもやはり故郷。

この空の下で生まれで育ち、今もこの空の下で家族と暮らしています。

家族、親兄弟、友人たちとの思い出は、この空とともにあるのです。

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